2015-12-28 [ Mon ]
前回はほぼ文のみで失礼しました。今回はちゃんと写真載せます。種数少ないけど。

陽明山にて初めての海外フィールディング開始。

タイワンシロガシラ1
タイワンシロガシラ Pycnonotus sinensis formosae
駐車場にいたタイワンシロガシラ。沖縄本島にいるアレです。
台湾で見ると一味違うぜ!!とかには申し訳ないけどならない(笑)
というかこのタイワンシロガシラを見てる間も周りから聞こえてくるタイワンゴシキドリっぽい声に気を取られてそれどころじゃない。
タイワンゴシキドリは私の今回の遠征での第一目標、他の何を見逃してもタイワンゴシキドリだけは見逃せないのです。

全員準備が終わったらいよいよ陽明山に突入。

台湾野犬1
出迎えてくれたのは野犬。陽明山は車道にも山中にも野犬が大量に跋扈してるという、犬が苦手な月光守宮君には地獄のような環境でした。
まぁ特に吠え掛かってくるとかはないから無視無視。でも建物の中で複数匹に遭遇したり、狭い階段で前から来られたりするとさすがに怖い。

インドトカゲ1
インドトカゲ Sphenomorphus indicus
台湾で最初に見た爬虫類がインドトカゲって何とも言えない気分。名前的な問題で(笑)
こういう黒光りしてるトカゲはかっこよくて良いです。日本だとヘリグロヒメトカゲAteuchosaurus pellopleurusとかオガサワラトカゲCryptoblepharus nigropunctatusとか素敵。

インドトカゲ2
この場所には結構いっぱいいた。

さて、トカゲがいっぱいはいいんだけどここで一つ問題が発生。基本的に鳥がメインで他はおまけくらいの私に比べて、同行者2人は両爬、蟲、植物と色々じっくり見たい人達。移動速度が違いすぎる。
日本ならそういう場合はガンガン先に行っちゃうけどここは初の海外フィールド。そんなことをしたら月光守宮君から後で確実にお小言を受ける気がする…。かと言って2人に早くしろと言うのも違う…。
蟲やらトカゲやらを楽しそうに見てる2人の脇でしばらく悩んだ結果、結局「単独行動に突っ走る」で決定(笑)
協調性がない?その通り(笑)
まぁ仕方ない。見たいものが違うんだもん。行けばまず見れる名所旧跡とかと違って相手は生き物だから1分1秒を大事にしたいのです。

というわけで車への集合時間を確認したらここからは初の海外単独行動開始。

クロヒヨドリ1
クロヒヨドリ Hypsipetes leucocephalus nigerrimus
2人と別れた直後に出現。車の中からじゃあんまり見れなかったけどやっと見れた。まぁ少し距離があるけど十分に識別できるし、双眼鏡で見る分には赤い嘴もはっきり見れたのでOK。
ちなみにこのクロヒヨドリは台湾に来る前に月光守宮君が見たいと言ってた鳥。近くにいれば呼ぼうかと思ったけど彼らはどうやら別の道に行ってしまったらしい。残念。

台湾じゃド普通種とは言えすぐにクロヒヨドリ見れてこいつは幸先いいぜとか思ってたけど、辛いのはここからで山の中入ったら全然鳥が出ない。出るのは野犬とインドトカゲと小さすぎて分からないキノボリトカゲとタイワンリスくらい。というかタイワンリスうるせー。
タイワンゴシキドリの声がして探してたらヨーロッパかアメリカの人達に話しかけられたけど、何言ってるかまったく分からない上に、正直鳥の出が悪くてそれどころじゃないので適当な感じでさっさと切り上げる。こういう所が私のダメな所なんだろうね。
でも、1つ言わせていただきたいのです。海外に来たならその国の言葉をしゃべってくれ!!一方的に話して通じてないと見るや半笑いで肩を竦めて去って行くんじゃない‼
英語が通じてないのは明らかなんだから日本語をしゃべれとは言わないけどせめて片言でも中国語とかジェスチャーとか色々やって欲しいのです。最悪英語でもゆっくり話すとか。個人の好みもあるし国とかでも考え方が違うのは分かるけど、海外行って母国語で押し通すのって個人的にはあんまり好きじゃない。When in Rome, do as the Romans do.

タイワンリス2
タイワンリス Callosciurus erythraeus thaiwanensis
本場物。でもさっきから言ってるように鳥の出悪いし、何より数がいるから写真って意外とほぼない。まぁよくある現象。他にも似たような現象として、道路でベニバト・オウチュウを見つけて「まぁいっぱいいるし後でゆっくり撮ろう」と思ったら、それ以降あまり街中に出なかったせいで結局1枚も撮れてないっていうのもあったり。

山の中を歩いてても野犬とリスとおじさんにしか会わないから、このままここで時間が尽きる前に陽明公園の方に場所移動。

台湾野犬2
今回の個人的ベスト野犬。
こんな感じの可愛らしい野犬ならちょっとくらい撫でてみようかなって思えてくる。実際には絶対やらないけど。
台湾でもシナイタチアナグマMelogale moschata あたりからは狂犬病が見つかってるし、そこら辺は全力で警戒しなくちゃいけない所だと思う。まぁ狂犬病以外にも病気はあるし、そもそも狂犬病がないって言われてる場所や動物も、今のところ見つかってないってだけかもしれないから何にでも警戒しとくに越したことはない。

クロヒヨドリ2
最初にクロヒヨドリを見た場所を通ると、また飛んできた。

クロヒヨドリを眺めてたら脇を緑の鳥が飛んでった。まぁタイワンゴシキドリなのは確実なんだけど、正直台湾まで来てそんなもんを見たと言っていいのかという感じだったから意地でももう一回探し出してやろうと決意。なんか中途半端に見れるのって見れないより辛い。

タイワンオナガ1
タイワンオナガ Dendrocitta formosae formosae
陽明公園に着くと着いた瞬間からタイワンオナガがわんさか。最初からこっちに来れば良かった…!!
これもやっぱりここじゃ普通種だけど、めちゃくちゃテンション上がる。
もちろんタイワンオナガが見れたってことも嬉しいんだけど、個人的には何より海外での初めての鳥見で識別がちゃんと出来るってのが嬉しいんすよ。
タイワンオナガなんてちょっと行く前に勉強しとけばすぐに識別できる種ってのは分かってるんだけど、そういうことじゃなくて初めて行く場所で初めて見る鳥達をちゃんと自分の力で識別できて、図鑑を使う時でも図鑑を開く前に「9割方これで間違いないだろうな」って候補がちゃんと頭に浮かんでくるのが嬉しい。まぁ要は識別が楽しくてたまらないって感じですかね。ちょっと違うけど。伝わりにくくてごめんなさい。

タイワンオナガ2
近いけど明るさと角度が悪い。

タイワンリス2
こちらは当然のようにそこらじゅうを走り回っててガサガサ紛らわしい。

変仔茶
花時計の前にいた露店で勇気を出して買ったお茶。今回基本的に荷物を減らすために水少な目で動いてるもんで。色的にウーロン茶的な味のものを想像して買ったら、正直何とも言えないミロっぽい味。

なんとも言えないお茶で喉を潤しながら花時計を見てみる(その時は花なんかほぼ咲いてなくてそれが花時計だとは思ってなかったけど)と、オタマジャクシがちょこちょこしてる。まぁ日本のカエルでさえオタマジャクシに関しては一切分からない私が台湾のオタマジャクシなんて当然分かるはずもないから近くに成体がいないか探す。
アシナガアカガエル3
長腳赤蛙 Rana longicrus
発見。でも微妙に遠くてよく分かんないから長靴なのをいいことに中に踏み込んでみる。周りにはちょこちょこ観光客がいたけど、みんな特に花時計を見に来たってわけでもなさそうな感じだから気にしない気にしない。こういう時はもう二度と会わないって考えるとすごい楽(笑)
まぁさすがに花満開で観光客だらけとかだったら迷惑だからやらないけど。

アシナガアカガエル1
おお近い近い。近付いてるんだから当たり前だけど(笑)

アシナガアカガエル2
なんか鼻先がえらく尖って見えて、上から見た瞬間にかっこいい‼ってなった。今回の遠征、私は両生類の図鑑なしで挑んでるため、とりあえず色んな角度からの写真を撮って後で月光守宮君に図鑑を見せてもらおうって言うせこい作戦。

アシナガアカガエル4
おっ、陸に上がってくれた。というかクロヒヨドリみたいな鳥類はともかくとして、両生類は流石に同行者2人に申し訳ないな…。というわけで電話で2人を呼ぼうか本気で迷ったけど、さっき書いたように私はここが花時計だということをまったく理解してないので場所を伝える自信がなくて断念。

アシナガアカガエル5
鼻先がすっとしてるから体型がスラッとして見えてかっこいい。似てる德氏赤蛙Rana sauteri では多少フォルムが変わるらしい。

花時計でしばらく遊んでいると後ろからタイワンゴシキドリの声が。振り返るとなんかいきなりタイワンゴシキドリが大フィーバーしてそこら中飛び交ってる。
けど飛翔中だったり高い木の上だったりで中々近くで見れないからとりあえず歩き回って少しでも見やすい場所を探す。

そして、最終的に小さい東屋で寛いでる家族のすぐ脇で柵から身を乗り出すというポジショニングで落ち着く(笑)
隣の家族はさぞ落ち着かなかったと思われます。ごめんなさい(汗)
タイワンゴシキドリ1
タイワンゴシキドリ Psilopogon nuchalis
ゴシキドリMegalaima oorti の1亜種M. o. nuchalis から、今ではすっかり台湾固有種としての立場を確立しつつあるタイワンゴシキドリ。今回の遠征での一番の目標だったけど何とか達成。他所のブログの台湾遠征の記事を読んだ時に一目惚れして以来の憧れで、たとえヤマムスメUrocissa caerulea が見れなくてもミカドキジSyrmaticus mikado を諦めてもタイワンゴシキドリだけは諦められんのですよ。
それにしても良い色。日本じゃまず見ない色使い。こういう鳥を見ると世界すげーとか言う馬鹿な子供的感想をついつい抱いちゃうよね(笑)
まぁ日本にもヤイロチョウPitta nympha っていう派手鳥がいるけど、タイワンゴシキドリの方は五色を顔に一点集中させた感じで個人的にはこっちの色の方が好み。もちろんヤイロチョウの色も大好きだけどね?

タイワンゴシキドリ2
タイワンゴシキドリの含まれるオオゴシキドリ科Megalaimidae はアカフサゴシキドリ属Psilopogon 、オオゴシキドリ属Megalaima 、チャイロゴシキドリ属Caloramphus の3属に分かれてる…と思ってたんだけどいつの間にやらお得意の分類変更があったらしく、現在IOCのリストではオオゴシキドリ属の鳥は全てアカフサゴシキドリ属に変更されてました。チャイロゴシキドリ属は変わらずそのままだけど。
ちなみにゴシキドリがオオゴシキドリ科にも関わらず、ゴシキドリ科Capitonidae というのも別にあったりする。オオゴシキドリ科がAsian Barbetsの英名の通りアジアに分布する科なのに対し、ゴシキドリ科はNew World Barbets、南米に分布しているが、1980年代までは他の2科とまとめてゴシキドリ科とされていたみたいだからきっとその名残なんでしょう。
アマリリスがヒッペアストルム属Hippeastrum なのに、以前アマリリス属Amaryllis に分類されてた名残でアマリリスって呼ばれてるのと同じ感じ。きっと。

タイワンオナガ4
この場所結構鳥が来るけどタイワンオナガ、タイワンシロガシラ、クロヒヨドリ、タイワンゴシキドリばっかり。いや、ここら辺に不満があるわけではないけどね。

タイワンシロガシラ2
タイワンシロガシラとか移入種として日本ですっかり定着してるけど台湾のタイワンオナガ、タイワンシロガシラ、クロヒヨドリは台湾固有亜種。というかタイワンシロガシラって和名はシロガシラの台湾亜種名だから、台湾のタイワンシロガシラってのも変な言い方ですね(笑)
ちなみにタイワンオナガ、タイワンシロガシラの学名に付いてるフォルモサはポルトガル語で「麗しの島」の意。

クロヒヨドリ3
クロヒヨドリは国内でも数回見つかってるみたいっすね。鳥屋の中には日本で見ることに意味があるのであって海外で見るのは反則って言う人がまぁまぁいる気がするけど、私は特には気にしない。まぁ日本でちょっと探せば見れるような種は日本で見たいけど、南西諸島で1~数回の記録しかない鳥とか待ってたらいつまで経っても会えないしね。それに、日本で数回しか出てない鳥が海外でその辺を飛び回ってるの見るとなんか感動する。ついでに日本で珍鳥として見るとカメラマンがすごくて大変(笑)

もっとタイワンゴシキドリを見てたかったけど、そろそろ時間が本格的にやばいので駐車場まで早足で帰る。単独行動した挙句に遅刻したらそれこそ月光守宮君に怒られそうだし(笑)

で、集合時間ギリギリで駐車場に着くと2人はまだ来てない。なので当然1人で待機するわけだけど、駐車場を見渡すと上裸のおじさんが駐車場内を走り回ってるし、下の階は野犬の巣窟みたいになってるしでなかなか居心地が悪かったです(笑)
とりあえず野犬よりおじさんが怖い。まぁただのランニングしてるおじさんなんだけどさ(笑)

しばらくして2人が戻ってきたら成果を軽く報告しあいながら出発準備。あちらはタイワンアオヘビCyclophiops major を見たらしい。羨ましいけどそこら辺は単独行動の代償なので仕方がないっすね。というか合流してすぐにタイワンゴシキドリを見たことをニヤニヤしながら自慢してくる奴ら(主に月光守宮君)は相変わらず性格が歪んでると思う。そして、自慢する前にこっちがそれを見てるかどうかを確認しない迂闊な所も相変わらずで何より(笑)
ちなみに月光守宮君のブログを見ると、タイワンゴシキドリを見た時に彼はどうやら「見てやったぜイエーイ」とかそんなことを考えてたらしい。こっちがなんとなく抱いていたアカガエルを見つけた時に連絡をしなかったという罪悪感を見事に洗い流してくれる下衆っぷりである(笑)

片付けと準備が終わったらナイトドライブ前の栄養補給のために一旦台北市内へ向かって移動開始。

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